「カカポ」は、日本化工機材の角紙管と3種類のジョイント、壁材を組み合わせて、家の中に建築的な空間を作ることのできるシステムです。実用としてはもちろん、空間や建築を遊ぶことのできるツールでもあります。東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2018では「LIFE×DESIGNアワード グランプリ」という栄光ある賞を受賞、Kids Design Award 2021では、15回キッズデザイン賞を受賞しています。角紙管を素材として「カカポ」を開発された株式会社モービー・ディック 執行役員 渡辺和俊様に、開発に協力させて頂いた日本化工機材と角紙管について、ご感想を伺いました。

 

 

日本化工機材と仕事をして「良かった」と思って頂けたことがありましたら、教えてください。

最初にある会社さんからのご紹介で初めてお会いした時からですけれども、我々も素人なので素材とか強度とか開発にかかわる部分って全然わかってなかったところがあります。そういう開発に向けて、一緒にとても親身にご協力いただいて。それがなかったら、この商品の開発はできていないと思っています。まずそこが一番。「一緒にやっていただけた」ってことですかね。

 

日本化工機材の製品(角紙管)をご利用頂いて、良かったと思って頂けたこと、また出た成果がありましたら教えて下さい。

軽量なのに強度がある

カカポは角紙管を組み合わせて建築物のようなものを作っていますけど、この角紙管に触ったお客様は全員、まず軽さにびっくりしますね。軽いにもかかわらず十分な強度があるっていうことに。もちろん我々の製品の売りにもなっています。「非常に軽量なのに強度がある。」そこに注目して、この素材を使って構造物が作れるのではないかと思ったところが、「製品開発の発端」になっているんです。お客様に実際に組み立ていただくと、軽量なことや強度があることを直感的にわかっていただけます。今ちょうど幼児向けのワークショップをやっていますけど、幼児が持って「ものづくり」をするのにも非常に適してますね。

素材感と新規性

あと素材感にすごい興味持っていただけますね。SDGs的なところもあるし。「これ何なんですか?」って。角紙管っていうのを初めて見る方が多いですね。

リサイクル性

コロナ禍の中でドイツで販売を始めましたが、ヨーロッパで販売をするのにアドバンテージになるのは、この角紙管の紙が90%以上リサイクルの紙を使っている、ということです。
そこがすごく良いっておっしゃっていただけますね。
ヨーロッパでは、リサイクル性のないものと、リサイクル性のあるものっていう2つのカテゴリーに分かれちゃってますよ、もう完全に。本当に完全にそっちに思いっきりシフトしちゃってますよね。

今後、期待する事を教えてください。

キッズデザイン賞とかギフト賞でグランプリ頂いたのとか、賞を頂いてはいますけど、やっぱりこういう商品なので、お客様自身に「こういう風にも使える」「こんなアイディアが使える」「こういう時に便利」ということを、どんどん提案していかなきゃいけなくて。本当はギフト賞っていうのは、もう毎年出すぐらいの。毎年出す時には「必ず新しいものを加えて新しいものを出していく」っていうぐらいの感覚じゃないと、なかなか広まっていかないですよね。そういう新しいもの、新しいアイディアを練る時に、ぜひまた化工機材さんにご相談させてください。ご一緒させていただけると、我々も新しい展開で開発ができるのではないかと期待しています。幸いにして幼児向けの方に少し動きがあるので、色々やってみたいなと思っています。

最後に

渡辺様、お忙しい中インタビューにご協力くださり有難うございました。これからの「カカポ」の成長を楽しみにしております。ぜひ、また開発をご一緒したいです。

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